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2012年3月16日 (金)

国立劇場にて 一中節、常磐津、‘音’‘間’  

3月6日、国立劇場小劇場で、「十二世都一中襲名二十年、二世常磐津文字蔵襲名三十年記念演奏会」がありました。

当日は「邦楽聴くのは初めてです~」という方も多く会場は大入り満員で、関係者やお弟子さんが観客席を埋めるという私の中にあった邦楽の会のイメージとは違う新しい雰囲気です。弊店では1月18日と24日のブログでご紹介した通り、この日に向けて都一中先生直々に、2回にわたるプレレクチャーをして頂きました。

常磐津、清元、新内の元になる一中節は徳川4代将軍家綱の頃、京都の寺の次男として生まれた初代一中さんが、佛教の教えの神髄を広く音楽として人々に伝えようと多数の音楽ジャンルがある中で、‘一番中心の音楽’の意をこめて創設されました。

その発祥からもわかるように、当日の演奏は音と音の間の部分、響き、間(ま)、が繊細で、シーンとした会場の空気の音が聞こえてしまうほどでした。それも、幕の降りるタイミングも入念に計り、演奏者の座る位置のミリ単位の気遣い、着物の色、舞台の色そして、照明も専門家の豊久将三氏に依頼するという、付随するこだわりがあってこそ。当世一中先生の‘音’に対する「真剣」がもたらす緊張感と、良い‘間’に包まれる「温かみ」を感じられる一夜でした。

「一中節は人間が大自然から学んだ音楽の道であると言われております。古代ギリシャのピタゴラスは、自然から学んだ音階を理論として体系化しましたが、日本人はこのように理論化せず感性の中にこれを体系化致しました。」と音楽文化研究所を創設された当世一中先生の文章があります。私は4歳から20年ピアノを習い、ピアノはとても好きですが、最近かじっている三味線は自己の感性に、より委ねられている氣がします。そんな日本人の鋭い感性を自然の中の一員として磨いていけたら、と思うのです。

東日本大震災から一年、元気を出して進むためにも、伝統を重んじながら現代人の目線にたって新しい試みをされる都一中先生の今後の活動に注目です。


ヨミウリオンラインのコラム「GINZA通信」にも掲載されています。
http://www.yomiuri.co.jp/otona/pleasure/ginza/20120309-OYT8T00569.htm

写真はリハーサル風景を撮らせていただきました。

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