すくい名古屋織帯
すくいの名古屋帯をご存知ですか?名古屋帯は本来は普段着としてしめる帯。
でもすくいの名古屋帯は、基本通りのおしゃれな紬から、軽い訪問着まで合わせられる
すぐれもの。
その秘密は熟練の技の製作過程を見れば一目でわかります。
作家にお願いしてその一部を写真におさめました。ちょっとだけご紹介しますね。
織物は基本的に縦糸と横糸を垂直に織るもの。ところがこのすくいは横糸を斜めにかけることにより、
絵画を描くようにふんわりと織るのです。出来上がりの図案を見ながら、繊細な曲線を出すためには櫛のような道具を使います。なので、この織り方を櫛織とも言うのです。
普通に考えると斜め糸は強度に弱いはず。ところが、熟練のひと織ひと織はその弛みを許しません。
何十年たってもどんなに強く締めても、しっかりともちろん着崩れもしません。
織機にかかるまでにも長〜い行程があります。
糸を整理する。糸を染める。糸巻きをする。これから作る帯用に更に糸巻きをする。
更に、この帯は織ながらも織上がりを見ながら陰影をつけるために、なんと織機にかかった状態で再度糸を染めていくそう!そんなのあり?と思いながら、あたりを見回すと、
染料が入った数えきれないほどの瓶。おもむろに置いてある石。なぜ、いきなりここに石?
オブジェ?と思ったらこの石は織機にかける重りだそうです。その帯によって、はり具合が変わるので重りの量もいちいち変える。始め人間ギャートルズ的になんか、心がほっこり。何のマニュアルもなく、作家さんたちは全て経験から必要な道具を選んで作品を作っていきます。
ふんわり、ほっこりしながらも
斜めの糸が緊張に満ちた流れを重ねる。なるほど、紬にも訪問着にも合う理由がわかります。
まさにこれは芸術作品なのです。
次回は作品をいくつかご紹介いたしましょう。
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